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【資料】3世代生殖毒性試験

試験の概要 親から子、孫まで3世代に渡りビスフェノールAを投与し、親、子、孫およびひ孫への生殖毒性を検査する
投与方法
ビスフェノールA投与量
経口投与(餌に混入して投与)
0, 0.001,  0.02,  0.3,  5,  50,  500mg/kg/日
動物種と動物数 ラット、 1群当たり30匹
飼育と投与期間 雄雌とも交配10週間前から投与。出産4日目に1匹の母親から生まれた子のうち雌雄各1匹を交配用として残し、残った子の中から雌雄各3匹を解剖して検査する。
検査項目
通常の項目(生死、体重、餌摂取量、一般状態、主要臓器の重量、肉眼検査、病理検査、出産子数、繁殖性指数など)の他に性ホルモンの影響を調べる項目(性成熟時期、発情周期、生殖器、精子検査など)
検査結果 500mg/kg/日では体重低下、出産子数低下等が認められた。

50mg/kg/日では僅かな体重増加量の減少が認められた。
5mg/kg/日以下ではビスフェノールA投与に関係する影響は認められなかった。
生殖毒性に関する無毒性量は 50mg/kg/日、一般毒性に関する無毒性量は5mg/kg/日であった。

《引用文献》
R.W.Tyl, et.al.,”ThreeGenerationReproductive ToxicityStudy of Dietary Bisphenol A in CD sprague‐Dawley Rats”, Toxicological Science, 68, 121-146 (2002)
ビスフェノールAの3世代試験についての最終報告書(要約)

本試験は、日米欧のビスフェノールA関連業界がスポンサーとなって、1998年~2000年に米国の Research Triangle Instituteで実施しました。通常の生殖毒性試験に加え、性ホルモン作用の影響をみること、低用量での影響をみることに特に配慮しています。

Copyright The BPA Safety Committee of Japanese Manufacturers (BSCJM)