取扱いについて
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取扱いについて

健康上の注意

  1. ビスフェノールAは、次の理由により特に有害な物質とは見なされていません。
    ・常温では蒸気圧が低いので、蒸気に曝露される危険は低い。
    ・皮膚に、短時間接触しても刺激作用はみられない。
    ・事故などで誤って少量飲み込んでも急性毒性は弱い。
  2. ビスフェノールAの粉塵は、眼に刺激作用があります。取り扱う際は保護眼鏡を着用して下さい。
  3. ビスフェノールAの粉塵に長時間あるいは繰り返し接触した場合は、皮膚に刺激を生じることがあります。太陽光線のもとでビスフェノールAに接触すると感作性皮膚炎を生じる恐れがあります。取り扱う際は保護手袋を使用することをおすすめします。
  4. ビスフェノールAの粉塵や蒸気を吸入すると、のどや気管支に刺激を感じることがあります。粉塵の発生を防止し、粉塵や蒸気を吸入しないようにして下さい。必要に応じて保護マスクをして下さい。

安全上の注意

  1. ビスフェノールAの粉塵は、空気中では粉塵爆発を起こす恐れがあります。粉塵の発生を防止して下さい。全ての設備は適切に接地(アース)して下さい。ビスフェノールAの保管タンクは窒素などの不活性ガスでシールして下さい。
  2. 溶融したビスフェノールAが入っている機器は、接触して火傷しないように、必ず断熱材で覆って下さい。
  3. ビスフェノールAは過酸化物、過塩素酸類等と激しく反応する恐れがあります。従って、酸化性物質との接触を防止して下さい。

許容濃度

ビスフェノールAには許容濃度及び管理濃度は設定されていません。しかし、日本産業衛生学会の許容濃度でいう第3種粉じん(その他の有機性粉じん)、すなわち吸入性粉じん 2 mg/m3、吸入性粉じん 8 mg/m3として管理することをおすすめします。

廃棄する場合の注意

廃棄する場合は、焼却するか適切な廃棄物処理業者に引き渡して下さい。

ビスフェノールを使用した製品について

ポリカーボネート樹脂やエポキシ樹脂など、ビスフェノールAを原料として使用した製品については、それぞれの製造会社へお問い合わせになるか、それぞれの業界団体のホームページを参照してください。

ポリカーボネート樹脂技術研究会のホームページ 
エポキシ樹脂工業会のホームページ 

使用取扱いの具体的事項につきましては、ビスフェノールA製造各社が発行している製品安全データシート(Material Safty Data Sheet, MSDS)を参照して下さい。

Copyright The BPA Safety Committee of Japanese Manufacturers (BSCJM)