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【資料】ビスフェノールA(BPA)の低用量作用はなかった!

ハーバード大学リスク分析センター:BPAの低用量作用の一貫した肯定的証拠は見出せない


ラットやマウスの動物実験結果から、「ビスフェノールA(BPA)は低い濃度(低用量)でも人の健康(生殖や発育など)に影響することが推定される」との“仮説“の発表がありました。一方、「低用量作用は認められない」との実験結果の発表もありました。
このたび、BPAは低用量においても「人の健康に影響しない」とのレビュー結果の報告が、ハーバード大学リスク分析センターの専門家パネルよって発表されました。
私たちは、この結果を支持し、「BPAの低用量作用の仮説は否定され、BPAの低用量作用はない」と考えます。

ハーバード大学リスク分析センター
BPAの低用量作用の一貫した肯定的証拠は見出せない
リスク評価において世界的に権威あるハーバード大学リスク分析センターの専門家パネルは、世界中で発表されたBPAの低用量作用に関する膨大な研究報告書について、「証拠の重み付け(weight of evidence)」をしました。リスク分析センターの専門家パネルの結論は、次のようにまとめられます。

証拠の重み付け(weight of evidence:証拠の重み付けとして、複数の研究での立証、研究の実施と分析が厳密な手順で行われたか、動物に現れるごくわずかな変化の違いを検出できる実験計画であるか、などの観点から論文を精査)をした結果はBPAの低用量作用を支持しない

・どの評価項目でも一貫した肯定的な低用量作用の証拠を見出さなかった。
・実験動物で報告された低用量作用には矛盾があり、ヒトに一般化することはできない。
・低用量BPAの生物学的にありそうなメカニズムとしてのエストロゲン性も支持しない。

また、世界の政府機関や科学者団体によるBPAの低用量作用に関する証拠の見直しで合意した結論「低用量仮説」は証明されないことを確認した。
更に、包括的な見直しは、「低用量BPAへの暴露による人健康影響への懸念に根拠がない」と明確な再確認をした。

≪概 要≫
Risk in Perspective (原文) (日本語訳)

≪付属データ≫
Weight of the Evidence Evaluation of Low-Dose Reproductive and
Developmental Effects of Bisphenol A: Online Supplement

≪報告書≫
Weight of the Evidence Evaluation of Low-Dose Reproductive and Developmental Effects of Bisphenol A
George Gray, Joshua Cohen, Gerald Cunha, Claude Hughes, Ernest McConnell,
Lorenz Rhomberg, I. Sipes, Donald Mattison
Issue: Volume 10, Number 5 / October 2004, Pages: 875-921

≪解 説≫
ハーバード大学リスク分析センター専門家パネル「BPAの低用量作用の一貫した肯定的証拠は見出せない」(日本語訳)
PC/BPA Global Group

Copyright The BPA Safety Committee of Japanese Manufacturers (BSCJM)