2011年1月28日、EUがビスフェノールAを哺乳瓶に使用することを禁止。
デンマーク政府が3歳未満の子供用の食品接触用樹脂の製造にビスフェノールA(BPA)を使用することを禁止したのを受けて、EU委員会はBPAの安全性について欧州食品安全局(EFSA)に見解を求めていた。
EFSAは2010年9月に、「現行のTDI 0.05 mg/kg/日を変更する必要がない」旨の科学的見解を発表した。
これは、デンマーク政府のBPA禁止措置は妥当でないことを示すものでもある。
このEFSAの見解にもかかわらず、EU委員会は、「哺乳瓶の製造にBPAを使用することを禁止する」決定をした。
この決定は次の理由によるということである。
- 信頼性が十分でない試験の結果ではあるが、BPAの有害性を示す報告がある。
- 哺乳瓶用途には代替品(ガラス製及び他の樹脂製)が存在し、すでに代替品で置き換わりつつある。
- 予防原則の観点から対策を講じることが許される。