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国際連合の専門機関の動向

国際連合の専門機関の動向

世界保健機関(WHO)

WHOと国際連合食糧農業機関(FAO) は2009年11月、ビスフェノール A (BPA)に関する日本、米国、欧州、カナダなどにおける評価の現状及びFAO/ WHOの今後の行動計画に関する情報文書を公表した。

その結果、2010年11月に、「合同FAO/WHO専門家会議」を開催し、BPAの毒性学的知見及びヒトへの健康影響を再検討した。
この会議では、BPAの主要なばく露源は、乳児用ほ乳瓶を含む食品包装容器からBPAが移行した食品であり、ハウスダスト(house dust)、土壌、おもちゃ、歯科治療物質やレジのレシートなどに使用される感熱紙などの他のばく露源との関連性はあまり大きくないとの結論に達した。
専門家は、ヒトの尿中のBPA濃度を食事からの摂取量(推定)と関連付け、摂取したBPAは短時間で尿から排出されて人体には蓄積しないことから、人体を循環するBPA濃度は非常に低いことを示した。
また、幾つかの研究や疫学的調査において、低濃度のBPAばく露とヒト健康への悪影響との関連について報告されていたが、専門家会合では、それまでの知見に鑑み、BPAばく露と関連性づけて説明するのは困難であり、明確な関連性が確認されるまでは公衆衛生上の対応を開始するのは時期尚早と結論づけた。
 
国際連合食糧農業機関(FAO)は、この専門家会議のレポートを2010年12月に公表している。専門家会合の結論として、不確実性を考慮すると、現実的なヒト健康へのリスク(推定)を提供するのは時期尚早であり、故に不確実性を少なくする様な研究が将来の方向であるとしている。
http://www.who.int/foodsafety/chem/chemicals/bisphenol_release/en/ 
http://www.who.int/foodsafety/chem/chemicals/BPA_Summary2010.pdf 

Copyright The BPA Safety Committee of Japanese Manufacturers (BSCJM)